浄土真宗 大谷派の法名軸・過去帳の入手方法をわかりやすく解説

浄土真宗では位牌を使用しない代わりに法名軸や過去帳を使用しています。

位牌は仏具店で購入できるけど、法名軸や過去帳はどこで手に入るのか?わからないという方も多いと思います。

そこで、本記事では法名軸と過去帳はどこで手に入るのかということを現役のお坊さんが解説します。

この記事で解決する疑問
  • 浄土真宗の法名軸はどこで手に入る?
  • 浄土真宗の過去帳はどこで手に入る?
  • 浄土真宗の過去帳には誰が文字を書くの?

ちなみに浄土真宗の大谷派では位牌を使わない理由や、法名軸・過去帳がどういったものなのかは下記記事で詳しく解説しています。

目次

浄土真宗の法名軸の入手方法

法名軸は本山から授与してもらうのが一般的

法名軸は、亡くなられた方の法名が書かれている掛け軸のことです。

浄土真宗では位牌を使用しない代わりに法名軸を使用しています。

法名軸は、本山である東本願寺から授与してもらうのが正式な形になります。

東本願寺から授与いただくのが一般的ではあるのですが、東本願寺に直接頼んでも作成してはもらえません。

実際の授与の方法は、お手次寺(菩提寺)に法名軸を本山から授与いただきたいとお願いしましょう。

通常であれば、お寺に法名を付けてもらった時に一緒にお願いことになると思います。

ご縁のあるお寺に頼めば、本山へお寺から申請を出してもらえます。

なお、法名軸は申請を出したお寺に届くことになるので、通常は菩提寺から受け取ることになります。

申請から法名軸が届くまで、約1〜2ヶ月ほどの時間がかかるので、余裕を持ってお寺に頼んでおきましょう。

法名軸は仏具店でも購入することができる

法名を付けてもらったお寺と疎遠になってしまったり、もともと菩提寺がない場合、法名軸は仏具店でも購入することができます。

仏具店はありあわせのものになってしまうのですが、お店に行けばすぐ購入することができるので実際に利用している方も多いのが実情です。

ただし、基本的には本山である東本願寺から授与してもらうのが正式なので、一周忌などの法要に絶対に間に合わせたいという場合の代替手段くらいに考えておいた方が無難です。

法名軸を本山から授与してもらう場合にかかる費用

お寺を通して本山に申請する場合、菩提寺に法名軸の礼金を支払うことになります。

一枚の法名軸に何名の法名を書くかや、掛け軸の表装(デザイン)によって金額が変わってきます。

人数金額
1名30,000円
2名50,000円
3名70,000円
4名(50代以上限定)100,000円
礼金の金額
代数(大きさ)金蘭無金
20代(20cm×7.6cm)5,500円5,200円
30代(26.4cm×9.4cm)6,000円5,500円
50代(32.7cm×12.1cm)6,500円6,200円
70代(41.7cm×15.2cm)10,000円9,500円
100代(50.6cm×19.1cm)12,000円10,500円
大きさ・デザイン別の料金

掛け軸の大きさには何種類かあります。

一般的な金仏壇の場合は20〜30代のものを選ぶことになります。

ただし、事前に自分の仏壇に入るのかどうかサイズは確認しておきましょう。

わからない場合は、仏具屋さんに聞けば詳しい寸法を測ってもらえます。

その上で、掛け軸の表装に金箔が使用してある「金蘭」か、金を使用していない「無金」のどちらかを選択します。

例えば、法名紙に亡くなられた方1名で30代の金蘭表装を選んだ場合、30,000円+6,000円=36,000円が必要になります。

この礼金と表装代金は、お寺を通して本山に支払われます。

お寺によっては、普段納めている懇志から支払うこともありますので、実際には別途お金を納める必要がない場合もあります。

仏具店で購入する場合の費用

法名軸を仏具店で購入する場合、法名軸自体は大体3,000円〜4,000円程度で売られている物が多いです。

表装の生地や、金箔を使用しているかどうかによって値段が大きく変わります。

ただし、法名はもちろん書かれていませんので、別途書く必要があります。

お寺に法名を書いてもらう

菩提寺に頼めば、仏具店で購入した法名軸であっても法名を書いてもらえる場合があります。

その場合は、別途5,000円〜10,000円程度のお布施を納めるのが一般的です。

ただし、真面目がご住職の場合、「法名軸は本山から授与してもらってください」と断られる場合もあるので注意が必要です。

仏具店に書いてもらう

購入した仏具店に書いてもらう方法もあります。

しかし、大体はお寺に書いてもらってくださいと言われることが多いです。

仏具店によっては文字入れサービスを行っていることもあるので、お寺に頼むことができない場合は聞いてみましょう。

費用は仏具店によってまちまちです。

自分や家族に書いてもらう

あまり例がありませんが、どうしても頼むところがない場合、自分で書いてしまっても特に問題はありません。

過去帳の入手方法

過去帳は仏具店で購入しましょう

浄土真宗では法名軸を正式には用いることになっているので、過去帳は本山で授与していただくことはできません。

東本願寺やお寺では購入することはできませんので、ご注意ください。

そのため過去帳は仏具店で購入することになります。

過去帳の購入費用

過去帳は一般的に流通しているもので、大体3,000円程度から入手可能です。

デザインや大きさによって値段も変わりますが、多くのご家庭が3,000円〜5,000円程度の過去帳を使用しています。

過去帳には、法名軸と同じように誰に書いてもらうかによって費用が変わってきます。

ちなみに誰が書くかは明確に決められていません。

なので自分で書いてしまってもかまいません。

書いてもらう人金額
お寺(一人加筆)無料〜10,000円程度
お寺(先祖代々の法名を新規作成)10,000円〜50.000円程度
仏具店無料〜
自分・家族無料
あくまで目安です

お寺に過去帳を書いてもらう場合、お寺の住職の考えによって金額がバラバラです。

例えば、法要の際に1名加筆する時は、その法要のお布施分で結構です言われる住職もいます。

過去帳への記入には一切お金をいただいていないというお寺もあったりするので、一概にこの金額なら間違いないというのがありません。

住職にお金のことを聞くのは失礼ではありませんので、加筆してもらう際は遠慮なく金額を聞いてみても良いです。

仏具店でも、サービスで記入してくれるところや、別途費用がかかる場合とまちまちなので、購入した仏具店に相談してみましょう。

まとめ

以上が、浄土真宗 大谷派の法名軸と過去帳の入手方法です。

どのような方法で入手するにせよ、購入する前に菩提寺に一度相談しておくと良いと思います。

※本記事の内容について、できる限り正確な情報を提供するように努めておりますが、正確性を保証するものではありません。特に宗派や地域慣習によって大きく左右される事柄もございますし、個々人の宗教観によっても意見が違う場合も多々ございます。本記事の内容を参考にされる場合はあらかじめご注意ください。

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