浄土真宗のお経って何を読むの?般若心経は?

般若心経はなんとなく聞いたことあるけど、浄土真宗でも般若心経も読んでいるの?それとも別のお経を読むの?

このような疑問をお持ちの方も多いんじゃないでしょうか。

本記事では、現役のお坊さんが浄土真宗で読むお経について解説します。

この記事でわかること
  • 浄土真宗のお経にはどんな種類があるの?
  • 浄土真宗のお経はどんなことが説かれているの?
  • 般若心経は浄土真宗では読まないの?

まず結論から言うと、浄土真宗では読むお経が決まっており、『般若心経』を読むことはしません。

目次

浄土真宗のお経は浄土三部経

浄土真宗では明確に読むお経が決まっています。

浄土真宗という名前の通り、浄土について書かれたお経のみを用いることになっているのです。

浄土真宗が用いるお経は浄土三部経と言われるもので、三部経という字のごとく、三つのお経があります。

具体的には以下の通りです。

  • 仏説無量寿経
  • 仏説観無量寿経
  • 仏説阿弥陀経

正式名称は上記の通りなんですが、お坊さん界隈ではそれぞれ以下のように呼ぶこともあります。

  • 大経
  • 観経
  • 小経

仏説無量寿経の内容

浄土真宗の本尊は「阿弥陀仏(あみだぶつ)」という仏様ですが、阿弥陀仏は別名「無量寿仏(むりょうじゅぶつ)」とも呼ばれています。

非常におおざっぱに言えば、『仏説無量寿経』の中には阿弥陀仏(無量寿仏)が説く教えが説かれています。

だから浄土真宗では最も大事にされているお経と言っても良いかもしれません。

阿弥陀仏は、お釈迦様と同じように最初から仏様であったわけではありません。

阿弥陀仏は、元々はある国の王様だったのですが、世自在王仏という仏様の説法を聞いて菩提心(真実を求める心)をおこして出家をしました。

修行時代の名前を法蔵菩薩と言うんですが聞いたこともあるんじゃないでしょうか。

法蔵菩薩は四十八願という誓いを立てたのですが、その内容についても仏説無量寿経に説かれています。

仏説観無量寿経の内容

次に仏説観無量寿経は、あまり聞いたことがないという人が多いお経です。

『仏説観無量寿経』は日常的に読むことはあまり無く、一部地域の法事などで読まれることが多いです。

内容は字のごとく、阿弥陀仏や浄土を観るための具体的な修行方法が説かれています。

説かれる内容は修行方法なのですが、導入部分の「王舎城の悲劇」というエピソードが非常に有名で、修行方法は知らないけどそのエピソードは知っているという人も多い経典です。

前半は、古代インドのマガダ国を舞台に、王子の阿闍世(あじゃせ)、父である頻婆娑羅(びんばしゃら)王、頻婆娑羅王の妻の韋提希(いだいけ)を中心に話が進んでいきます。

阿闍世王子は悪友である提婆達多(だいばだった)にそそのかされて、頻婆娑羅王を幽閉してしまうという「王舎城の悲劇」は、浄土真宗界隈ではとても有名なエピソードです。

韋提希に対する釈迦の説法から教えが説かれることになります。

仏説阿弥陀経の内容

阿弥陀経は浄土三部経の中でも一番短いお経です。だから大経に対して小経と呼ばれることもあります。

短く読みやすいので、法事はもちろんのこと、夕方にお勤めする際は阿弥陀経を読んでいるというお寺も多いです。

実際私のお寺でも夕方の勤行は阿弥陀経を読んでいます。

内容は、阿弥陀仏が説いている極楽世界(浄土)がどんな場所なのかということから始まり、阿弥陀仏の名号(名前)を称えなさいということが説かれています。

いわゆる「なむあみだぶつ」ということです。

そうすれば、阿弥陀仏がいる世界である浄土に往生することができますよということが説かれている経典です。

浄土真宗でよく読む『正信偈』はお経じゃないの?

浄土真宗では『正信偈』というものを日常的に読んでいます。

よく勘違いされる方が多いのですが、『正信偈』はお経とは違います。

お経は、必ず仏説○○経というように仏様が説かれた教えが書かれています。

一方『正信偈』は、浄土真宗の開祖である親鸞聖人が阿弥陀仏の教えであったり、仏教を伝えてくれた先輩僧侶のことを讃える歌です。

だから『正信偈』は実はお経ではないんです。

般若心経を浄土真宗の人が読むことはないの?

基本的に浄土真宗のお坊さんが般若心経を読むことはありません。

しかし、般若心経が広く広まっているというのは事実です。

だから、宗派を超えたお坊さんの集まりなどでは般若心経を読むこともあります。

般若心経も仏が説かれた教えであることには変わりありませんからね。

まとめ

以上のように浄土真宗が読んでいるお経をざっと解説してきました。

お経は仏様が説いた教えをまとめたもので、お経によって説かれている内容が違ってきます。

浄土真宗は、阿弥陀仏を本尊とする宗派なので、阿弥陀仏と阿弥陀仏がいる浄土について説かれている経典を読んでいます。

※本記事の内容について、できる限り正確な情報を提供するように努めておりますが、正確性を保証するものではありません。特に宗派や地域慣習によって大きく左右される事柄もございますし、個々人の宗教観によっても意見が違う場合も多々ございます。本記事の内容を参考にされる場合はあらかじめご注意ください。

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